ネットゲームで知り合ってデキちゃった結婚した話(20代の頃)

昔々、日本に風の王国というオンラインゲームがありました。
西暦2000年位の頃のお話です。

当時は、ダイヤルアップ回線の時代でインターネットができ始めた頃でしょうか。
常時回線がまだ無い?あまり普及しておらず
ネットをつなぐのに電話回線が必要で、ネットをしている間は電話代が掛かってしまう時代でしたw
回線も重く、回線落ちは日常茶飯事でした。

テレホーダイという夜23時以降は定額以上の料金がかからないので、夜23時以降はテレホタイムとか呼ばれていましたね。
今では考えられませんね(笑)

はじまりはネットゲーム

当時「風の王国」というネクソンのオンラインゲームがありました。
RPGゲームでみんなで仲良くモンスターを退治しにいったり、レアアイテムを手に入れに冒険したりというごく普通のRPGゲームです。
しかし、当時はネットゲームというものが普及していなく珍しくて非常に斬新でした。

兄がやっていて面白そうだったので、僕も始めました。
その後パソコンの取り合いになり、よくケンカもしました(笑)

深夜23時から変わりばんこで、兄とよくやっていました。
朝になってしまうこともよくあって、しょっちゅう親に叱られていたりもしました。
ゲームのやりすぎで眠くて学校へ行く振りをして、カプセルホテルで夕方まで寝ていた事もありました(笑)

んで、このゲームの面白いところのひとつに「結婚」というシステムがあるんです。
もちろん、ゲーム内でです。

結婚したからといって、特別な能力を得られるわけではなく(結婚相手の元へ瞬時に飛べるという機能はありますが)みんなでリアルのように結婚式をして、お祝いしたりして楽しむものでした。

僕は、当初そんなものに興味が無くてキャラをひたすら強くすることを目標としておりました。

一緒にゲームしている友達が(ゲーム内の友人)どんどん結婚していったんです。
見ず知らずのネカマかもしれない相手と結婚してなにが楽しいの?って感じでしたよ。

しかし、兄がゲームしているところをみると
いつも一緒にいる女性キャラがいるんですね。

んで、モンスターを狩りにいったりは一切せず、ひたすらチャットしていたんです。

話を聞くと、結婚したんだよと言っておりました。

結婚システムとか、あんまし興味なさそうな兄が結婚していたことにびっくりしたんです。

ここから僕の思考回路が徐々に変わっていきますw

ネカマキャラだったのですが、性転換をします(笑)
そういうシステムもあったのです。面白いでしょ?w

兄のゲーム内の友達で「かぼ丸」というエロい人がいました。
この人としばらくチャットしていたところ、風の王国で結婚して実際に会ってエッチしちゃった。と言っておりますw

僕は、半信半疑で聞いておりましたが
実際そんなことできるの?うそでしょ?って返しましたが

「本当だよ。俺もう2人食ってるし、今同棲してる。」とかいっておるのです!w
「風で会って、リアルで結婚した人もいるんだよ」とか、しまいにゃ言い出すのですw

当時、童貞だった僕は風の王国で彼女が作れる!?という淡い思いがよぎりました。

しかし、この風の王国というゲーム
女性ユーザーもそれなりにいるけれど、ネカマも多いのですw
実際に、僕がネカマでしたからねw

でも、どうしたらよいか分からない僕は、かぼ丸に色々と教えを請いました。
そうです。かぼ丸は僕にとっては師匠だったんです。(女を落とす為の)

かぼ丸に打ち明けました。
21歳で童貞であるということ。
彼女を作りたい。ということ。
でも、どうしたらよいのか分からないんだ。ってことをありのまま伝えました。

兄貴の嫁さん(ゲーム内の)も入ってきて、チャットは盛り上がりました。

かぼ丸との出会いは、僕の人生を大きく変えることになります。
たぶんゲーム内で彼に会っていなかったら、彼女のいない暗い人生を歩んでいたかもしれません。

第2章

かぼ丸が「真剣なら俺の携帯に掛けてこい」と携帯番号をチャットで教えてくれました(笑)
実はあれから18年の歳月が流れていますが、かぼ丸の携帯番号は、未だに僕のスマホの電話帳に登録されています(笑)しかし、あれから1回もしゃべっていないんですけどね。

んで、かぼ丸に電話してみました。
「自分が好きって気持ちを伝えればいいんだ。」と
「まず電話するか、写メ交換するなりしてみろ」と言われました。

僕「でも、断られたらどうしよう。」とかうじうじしていると
かぼ「やってみなきゃわからねーだろ」
かぼ「ダメだったら次いけばいいんだよ」
かぼ「行動を起こさなきゃ、目的は達成できないんだ。相手からきてくれるとか甘い考えは捨てろ。」と言われました。

かぼ丸は、ゲーム内ではチャラいキャラで通ってましたが、結構アツい男だったのです(笑)

そこで僕も興味があって適当に女性キャラにアタックしてみました。
そしたら、普通にOKしてくれて結婚はできました。

最初に結婚した人は鈴明という名前でした。
んで、鈴明に「よかったら電話してみない?」と持ちかけました。

最初躊躇っていましたが、OKくれました。
ここで断るようだと、ネカマ率が高いんじゃないかなと思われます。

電話したら、女の子でした。(ラッキー!)

話していくと彼女のステータスが、分かってきました。
ついでに写メも交換しました。

鳥取県に住んでいる。(遠い~)
ヤンキーっぽい?けど、結構カワイイ

当時の僕はゲームに夢中で戦士(ゲーム内の職業)だったので、回復役の人が必要でした。
(鈴明は僕と同じ戦士でした)

僕が回復役の女性キャラと狩りにいっていることを他のユーザーが鈴明に告げ口をしてしまいました。

それからというもの、鈴明の僕に対する不信感がつのり離婚されてしまいます。(ゲーム内で)
電話も掛かってきたりして、結構本気だったんだなーって思いました。

僕は、ゲーム内だから別にいいじゃんって感じのノリで
他の女性キャラ、ネカマかもしれないのに狩りにいって何が悪いの?って感じでした。

それから、鈴明はあまりログインしなくなってしまいました。

第3章

はじめて1年位経過したところ、僕のキャラは超強くなっていました。
帝という最上級のランクになります。
この「帝」というランクに達するまで非常に困難な道のりなのです。

  • LVを効率的に上げていく為に、一緒に常に狩をするパートナーが必要である点。
  • 条件を満たしても、帝に昇格するにはレアアイテムが必要である点。

などなど、人も時間もお金も必要でゲーム内の掲示板では「仙人募集~~」(回復役の人)という書き込みが、よく上がっておりました。

あまり経験値稼ぎの悪い人は、パートナーがなかなか決まらないものでした。
これが辛くて、やめてしまう人をよく見かけてました。
そこで、また性転換してネカマになって募集をしたところ、小判(強い人の下について経験値だけを集めること)できたり、即パートナーが決まって狩り相手には困らなかったものです。
恐るべし、ネカマパワー!w

帝になった僕は、ゲーム内でモテモテの存在でした(笑)

しかし、パートナーはいるけれど相手が結婚している人が多かったです(ゲーム内で)

それから僕が朝子の宿屋(ゲーム内の酒場的な場所)というところで、まったりしていると
1人の女性キャラが話し掛けてきました。

名前はyumikopといいます。

「ゲーム始めたばかりなんですが、どうすればよいのですか?」とね

「あー初心者か」って思って色々とどうしたらよいのかを教えてあげました。

ヒマだったので、色々と教えているうちに彼女はドップリと風の王国の世界にはまっていきましたw

僕のキャラが超強いということが分かると、非常に積極的に「狩りいこー狩りいこー」と誘ってきました。

そう、帝キャラは神的存在でモテたのです(笑)

しかし、当初の僕は硬派キャラで通っていたので(女を良く知らない単なる童貞w)
積極的に女の子をゲットしに行こうとかは、考えておりませんでした。

今思うと帝キャラを使って、ムフフな事がいっぱいできただろうな~と思うと残念で仕方がありません(笑)

連絡先も交換して、メールや電話もしました。

歳は25歳でピアノの先生をしているそうです。
歳が5個も離れていて、僕的には年上のおねいさんってよりもおばさんって感じでした。

学校の昼休み中に、yumikopから電話が掛かってきました。

「会ってみたい」と言われました。
特に予定もなかったので、その日の夜会うことになりました。
新宿の南口広場で待ち合わせをし、居酒屋へ行きました。

髪がきれいで長く大変綺麗なお姉さんで、清楚系お姉さんでした。
女性経験の少ない僕はなにもしゃべれずにいました(笑)
フリーズ状態ってやつですw
会話を相手からリードしてくれて、本当に情けなかったです。(笑)

帰り際、yumikopから「帰りたくない」と言われました。
僕の中で女性から言われてみたい言葉ランキングに入るお言葉です(笑)

しかし、当時の僕は本当にアホだったため
「ごめん、ゲームがしたいんだ。今日は帰りたい。また今度でいい?」
とせっかくのチャンスを拒否してしまいました(笑)

残念そうにしていましたが、当日の夜はゲーム内で会うことになりました。

その後、yumikopとはカラオケいったりデートが続きましたが
エッチはしませんでした(笑)
たぶん、やり方がわからない、自信がないっていうのが原因だったのでしょう。

かぼ丸師匠に重要な点を聞こうと思いましたが、肝心な時に師匠がいません。

ゲーム内では彼女とのLVがあまりにも違いすぎたため、本気で狩りを行く際にはyumikopとは一緒に行きませんでした。
これにより、yumikopとはだんだん疎遠になっていきます。
僕には専属というLVの近いパートナーがおりました。
強さランキングで、常に僕は上位表示されていました。

そんなのどーでもよくねー?(笑)って思いますよね。

ええ、本当にキャラのLVなんて今思うとどーでもよいことなんですが
当時の、僕にとっては非常に重要なことだったんです(笑)

ちなみに、キャラのレベルによって行けるところ。行けないところが制限されているのです。
yumikopは僕が他の人と冒険にいくのを大変嫌がっていました。
その人と一緒にいないでほしいと言われました。

それでyumikopに「まだあなたはレベルが低いから、その場所は強くなってからいこうね。」
「僕にはそのパートナーとの契約は切れない。でも特別な感情はなにもないよ。」ってことを伝えました。

しかし、yumikopは電話をかけてきて泣き出してしまい「どうしてー?なんでー?」ってわめかれたのを覚えています。

今思うと、もうちょっと上手くやれたんじゃないかなって思います(笑)

3ヶ月くらい続いていたyumikopとの関係はここで終わりました。

それ以降、しゃべりかけても無視されるようになってしまいました。

どうでもよいゲームのことで、関係がきれる。

信頼関係を築くのは大変ですが、切れる時は本当に一瞬です。

第4章

僕にはミシナという帝仙人のパートナーがおりました。

ミシナはすごく上手で強かったのです。

でも、結婚していたので(ゲーム内で)会おうとかリアルのことまでは考えていませんでした。

口数も少なく、超上手くてサバサバしていたので
ネカマなんじゃねーの?って思ってました(笑)

結婚していると旦那から呼び出しが入ったとかで、途中で狩りを中断させられてしまうことがしばしばあるのです。
専属パートナーみたいな感じで、旦那優先になる人が多かったのです。

当時の僕は、ゲーム優先でしたので旦那優先でもいいから、狩りをして強くなりたいってことばかり考えていました。

ミシナは、旦那優先になることはなく
どちらかというと僕の方を優先してくれていました。

「旦那とはあんま上手くいってないんじゃないかな?」って思った僕は

「僕の専属になってほしい」と伝えました。

あっさりOKしてくれて、しばらくミシナとのゲームは続きました。

しかし、狩りの途中でちょいちょい旦那から連絡(ゲーム内でWISと呼ばれる1対1のチャット機能)がくるのがうざくて僕は独占したいと思うようになりました。

んで、「よかったら電話しないか?」と掛け合ってみたところ
あっさりOKしてくれて、電話することになりました。

ネカマじゃなかったらラッキーと思ってましたが、ネカマではなく普通の女性でした。

年齢は23歳の2個上で大学を卒業し、勤めはじめたばかりと言っておりました。

旦那のことを聞くと、狩りをするだけの関係みたいで別に特別な感情はないと言ってました。

んで、「結婚しないか?(ゲーム内で)」と切り出すとあっさりOKしてくれました。
今思うと順番が逆ですよね(笑)

そこから僕とミシナは、同じ帝ランクでしたので、かなり風の王国の中で強い存在でぶいぶい言わしてたと思います(笑)

電話してから1ヶ月くらいして、「今度会ってみないか」と掛け合ってみたところあっさりOKしてくれました。

第5章

ミシナは割りと近くに住んでいて(といっても車で1時間位のところ)
初めて会う時は、車でいきました。

巨乳でルックスは、まぁまぁな女の子でした。

風の王国のなかでは、あまりしゃべらない感じでしたが
リアルではとっても明るくて、よくしゃべる女の子でした。

初デートは確かラウンドワンへ行ったと思います。

今、付き合っている人はいないといっておりました。

2カ月位経過し、週1で一緒に遊ぶ関係になりましたが、まだエッチできていません(笑)

どうやって肉体関係までもっていったらよいか、わからなかったのでかぼ丸師匠に聞きました。

僕「どうやって肉体関係までもっていきゃーよろしいんすか?」

かぼ「女の子と30cmくらい近づいても嫌がられなければ、大丈夫。」
かぼ「そこから手をつないだり、キスするなり、色々試してみろ。」

2回目のデートは、車でカラオケへいき夜まで歌っておりました。
カラオケで初キスをし、今度エッチすることを約束しました。
当日エッチすることも可能でしたが、チキンだった僕はそのまま彼女を家まで送っていきました。

3回目のデートでエッチしました。
ご飯食べて、そのままラブホへ直行しました。

彼女は、めっちゃ恥ずかしがってました。
僕は人生初エッチでしたので、緊張のあまりたちませんでした(笑)

どこに挿れたらよいのかも、わからなかったです(笑)
しかも部屋を暗くされたので(当たり前かw)挿れるまでに時間がかかり
彼女に「ここだよ」と誘導されたのを今でも覚えています(笑)

21歳の夏、僕の長い長い童貞人生に終止符を打つこととなりました。

聞くところによると、なんと彼女も処女だったのです。

それからというもの、会うたびにエッチしておりました。

第6章

付き合ってから3年位たったでしょうか。

できちゃったかもしれない。という連絡が彼女からありました。

それから1ヶ月後、まじでできちゃったみたいです。

このことを親に話すと、びっくりしてましたが嬉しそうでした。

やはり、初孫は嬉しいのでしょうかねえ~。

それから彼女の親の元へ挨拶へいき、妊娠中に籍を入れました。

お互い結婚までは考えていなかったのですが、仕方ないから結婚しました。という軽いノリです(笑)

出会いはオンラインゲームでしたが、まさか結婚まで至るとはお互い思ってはいなかったでしょうね。

出会いの力はすごいです。

ちなみに、風の王国は、2005年にサービス終了してしまいました(笑)
ちょうど私が結婚をした年になります。

かなりの長編でしたが
最後まで読んでくれてありがとうございます。

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